04901-170927 macOS High Sierraの最大の効用は「ライブ変換」の進化
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macOSはアップデイトされても基本的な操作体系が変わらないのが素晴らしい。使い勝手も見栄えも変わらないから、慣れた手順で今までどおり作業を続けられる。新たに覚えることがないし、操作に迷うこともない。今までできたことは基本的に同じ操作でできる。最新のOSか、ひとつ前か、ふたつ前か、画面を見ただけではわからないくらい、変わらない。ユーザが獲得したスキルの蓄積を無駄にしない設計です。
それでいてあちこちに、新たな利便性が散りばめられている。使っていると、「あ、これも便利になった」「おっ、これこれ、これをこうしてほしかったんだよ」と喜ばしい。
人間の作業を減らし、コンピュータが得意なことはできるだけコンピュータがやる。これ、ITの基本。コンピュータを使うことで人間の作業が増えるんじゃ無意味。
Macは、OSのバージョンが上がるたびに、ユーザの作業が減る。ユーザが楽になる。作業の能率が上がる。
学生も社会人も、学校でも会社でも、作業効率を上げ、生産性を高める文房具が、Macです。
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さて、今回のmacOS High Sierraでshio的に最もうれしいのは、「ライブ変換」の精度と速度が上がったこと。変換キーを押すことなく、日本語の音をローマ字でもかなでもタイピングするだけで、的確な仮名漢字混じりの文章が記述される「ライブ変換」が当たり前になった今日、その進化がありがたい。
従来のスペイスキーを使った手動変換もできますし、手動変換が必要な文章もまだあるにはあります。でも日常的に書くメイルや論文程度の普通の日本語なら、ほぼすべて自動で大丈夫。実際、この文章も変換操作なしで書いてます。100%、ライブ変換。画面を見ることなく(もちろんキーボードは元々一切見ることなく)、サラサラ書けます。相手の顔を見ながらノートを取るのも安心。
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webの噂によると、macOS High Sierraで日本語入力のスペイスキーに割り当てられた機能が変更されたらしい。Sierra時代以来「ライブ変換」による自動変換を100%使っているので、「推測候補表示」がoffなのでshio自身は気づきませんでしたし影響ゼロ。「推測候補表示」がoffならスペイスキーも従来通り機能します。
Macで「ライブ変換」をするとき、「推測候補表示」はoffにするのが鉄則。全自動で変換されるので、推測候補表示は不要です。
こうしてmacOS High Sierraを使っていると、特に日本語入力のライブ変換が圧倒的に速くなってまったく変換キーを押すことなく滑らか〜にスラスラ書けるのがこのOS最大の効用だと感じます。すべての仕事に共通して必要な文章を書く能力と効率が上がることが生産性向上に貢献するからです。自動変換の精度向上によって日本語入力の効率が上がる、という「機能」は極めて地味ですが、耳目を引く新機能よりも、ユーザに日々のチカラを提供してくれるこのような機能こそ、このOSの価値でしょう。
日本語を快適に書くために「ライブ変換」できるmacOS High Sierraを使う、Macを使う、というくらいの絶大な価値を感じております。
〈写真は成蹊大学第1学生食堂のお料理をiPhone 7 Plusで撮影〉
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